絶対読みたくなる!ディストピア短編【3選】
📅 2025年4月12日
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![日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 (ハヤカワ文庫JA)](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F81T7ennxj3L._SY342_.jpg&w=3840&q=75)
日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 (ハヤカワ文庫JA)
『日本SFの臨界点[恋愛篇]』の表題作となっている作品として紹介されています。
物語の舞台は、宇宙戦争が起きている未来です。
戦争に従軍した恋人から手紙が届き続けるという形で物語は進むそう。しかし、宇宙はあまりに遠いため、手紙が届くのにはすごいラグが発生しているとか。
タイトルの通り、その恋人はすでに亡くなっており、死後に生前の手紙が届き続けるという、すごく切ない気持ちになってしまう物語だそうです。
- •恋人が亡くなったという報せは、別の同僚からの手紙で先に届く
- •亡くなった恋人からの手紙は時系列がバラバラに届く
といった状況が、さらに切なさを増すようです。
この設定は、現代において亡くなった人のSNSアカウントの言葉がいつでも読めたり、電波の届かない場所からの連絡が遅れて届いたりすることと重なり、リアルじゃないとは言いきれない、あり得る話だと感じられる面白さがあると紹介されています。
また、恋愛編の表題作ということもあり、恋愛のお話でもあります。
短編なのでとても読みやすく、宇宙という壮大なSF設定が「手紙」を通して身近に感じられる瞬間は、とてもロマンチックだとか。個人的にすごく好きな作品だそうです!

走馬灯のセトリは考えておいて (ハヤカワ文庫JA)
ディストピア小説でありながら、しんどくならずポップで読みやすい作品として紹介されています。
私たちの生きる時代から、そう遠くない近未来が舞台だそう。
- •体内に取り入れた機械によって自分の「ライフログ」を残し、死後も「ライフキャスト」と呼ばれる分身が存在できる世界。
- •そのため、死は「卒業」のような軽い概念に変わっているとか。
物語は、かつて人気を博したバーチャルアイドルが「この世を卒業する」にあたり、ファンとの別れのためにラストライブを開催したいと依頼してくるところから始まるそうです。そのライブの裏側が描かれた、とても今っぽい内容だとか。
死という概念の変化というディストピア的なテーマを扱いながらも、物語の雰囲気は明るくポップで、とてつもなく悲しいお話ではないとのこと。「こんな未来もありかも」と思えるような、不思議な読後感が味わえるそうです。
「走馬灯のセトリは考えておいて」というキャッチーなタイトルに込められた意味を知ると、さらに物語の深みが感じられるそうです。
特にVTuberのファンや、誰かを推している人には、より一層心に響くものがあるため、ぜひ読んでほしい一作!と紹介されています。

人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)
「いかりおばさんの楽しい超監視会」という作品が収録されている短編集として紹介されています。
テーマは「楽しい超監視社会」で、ただ暗いだけではないコメディチックでポップなディストピア作品だそうです。
この物語の世界では、人々は互いを監視しあっています。
- •お互いを監視しあう「相互監視メイト」という関係がある
- •相手の行動を報告するとポイントがもらえ、国からの「信用値」が上がる
- •報告された側はポイントが下がる仕組み
誰でも他人を監視できるため、人々はまるでYouTuberのように「画面映え」を狙い、歌ったり踊ったりしてファン(監視者)を増やそうとするそう。ファンが多いほど多くの人の目があるため、信用値が上がるという面白い設定が紹介されています。
現在のYouTubeやSNSにも通じる部分があり、「私たちが生きている世界も、実は“楽しい超監視社会”なのかもしれない」と考えさせられる一冊だとか。
SF好きがしびれる内容でありながら、SFをあまり読んだことがない人でも楽しめるそうで、ディストピアが気になる人におすすめと紹介されています。
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