ほんタメ

古畑ほんタメ郎がオススメする警察小説【3選】

📅 2024年11月16日

この動画で紹介されたおすすめ商品(3個)

可燃物 (文春e-book)

可燃物 (文春e-book)

おすすめコメント

数々のミステリー賞を受賞し、大変話題になった警察小説として紹介されています。
分厚い見た目ですが、実は全後編で構成された短編集で、重厚なイメージに反してとても読みやすいそうです。

表題作「可燃物」は、群馬県で発生する連続放火事件を扱った物語だとか。

  • 家の外に置かれたゴミに火をつける、という手口の事件。
  • しかし、水分が多くて燃えにくい生ゴミが燃やされていたり、警察が捜査に乗り出すと放火がピタッと止んでしまったりと、多くの謎が残るそう。

この作品の魅力は、探偵ものとは違う組織としての警察のリアルな姿が描かれている点にあると紹介されています。

  • 自由に動けず、地道に証拠を一つ一つ集めていく捜査の過程。
  • 消防に資料をもらうのにも一苦労するなど、その生々しさが魅力だとか。
  • 犯人を自白に追い込むためにも、しっかりと証拠を固めて矛盾を突いていく、本格的な警察の捜査が楽しめるそうです。
爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫)

爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫)

おすすめコメント

些細な事件で捕まった中年男による、突然の爆破予告から物語が始まります。
これは、犯人を追い詰めるアクションというより、会話で事件を止めようとする緊迫感あふれる警察小説として紹介されています。

この作品の魅力は、ミステリー的なトリック解明よりも、サスペンス的な心理戦にあるそうです。
主な舞台は取調室で、警察と犯人との間で繰り広げられるやり取りが中心だとか。

  • 犯人と警察の価値観がぶつかり合う様子は、「マジで劇ですよね!」と評されるほどの見どころだそうです。
  • 現場でのアクションではなく、会話によって事件の真相を探っていく、少し珍しいタイプの作品として紹介されています。
  • 犯人である中年男は、ただの悪役ではなく、どこか抜けているように見えながらも、時折核心を突くことを言う魅力的なキャラクターとして描かれているとのこと。
  • そのキャラクター性の深さから、映像化するならキャスティングが難しそう、とも語られています。

手に汗握る会話劇と、人間の深層心理に迫るような濃密な物語が楽しめる一冊だとか。

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

おすすめコメント

警察小説の中でも、かなり名前が挙がる作品として紹介されています。タイトルの「半落ち」とは、犯人が完全に自供した状態を指す警察用語「感落ち」ではない、つまり半分しか語っていない状態を意味するそうです。

物語は、周りからの尊敬も厚い警部の警察官が「3日前に妻を殺した」と自首してくるところから始まります。彼は殺害の経緯や動機についてはすべて話すものの、どうしても語らないことが一つだけありました。それは、自首するまでの「空白の2日間」に何をしていたかということ。この空白の2日間こそが、物語の最大の謎となっています。

この作品の面白さは、一つの事件を様々な人物の視点から見ていく構成にあると紹介されています。

  • 警察官
  • 弁護士
  • 記者
  • 刑務官

これらの人物の視点から立体的に物語を追体験していくことで、事件の真相と、犯人が隠し続ける本当の動機が少しずつ明らかになっていくのだとか。

なぜ彼は全てを語らないのか?空白の時間に何があったのか?
犯人当てのミステリーではなく、人間の心の奥深くにある「真の動機(Y)」を探っていく、非常に読み応えのある物語のようです。

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