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後味が悪すぎる小説3選【読むときはご注意を】

📅 2024年4月20日

この動画で紹介されたおすすめ商品(3個)

ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)

ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)

おすすめコメント

イヤミスの女王」の作品として紹介されています。

本作は短編集で、特に表題作に近い「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」の2編が注目ポイントだそうです。

「ポイズンドーター」は、女優である主人公が、自分を長年コントロールし続けてきた”毒親”である母親と向き合う物語だとか。
しかし、タイトルは「ポイズンマザー」ではなく「ポイズンドーター」。なぜ娘が”毒”なのか?という疑問が、読む者の興味を強く掻き立てるようです。

そして、続く「ホーリーマザー」では、別の人物の視点から母親と娘の関係が描かれます。

  • 主人公が語っていた内容と、第三者から見た真実が少しずつずれてくる
  • 人の視点が変わることで、真実がどんどん変わっていく面白さがある
  • 誰が正しくて、誰の言葉が正解なのか、読者もわからなくなる

結末はハッピーエンドではなく、後味の悪さを楽しむ文脈で「後味最高!」と紹介されています。
一体「本当に毒を持っているのは誰なのか」を、ぜひ確かめてみてほしいとのこと。
他の短編も、人の二面性や表と裏が描かれていて、とても良い作品だそうです。

暗黒女子 (双葉文庫)

暗黒女子 (双葉文庫)

おすすめコメント

暗黒女子」というタイトルと、女の子が真っ暗な中に立っている怖い表紙が印象的な一冊として紹介されています。

物語の舞台は、お嬢様しかいない女子高にある、全生徒の憧れの的である文学サークル。
ある日、そのサークルの主宰者で学長の娘でもある「いつみ」が、謎のスズランの花を手に転落死してしまいます。
彼女の死を悼み、サークルでは毎年恒例の「闇鍋会」を開催。部屋を真っ暗にし、持ち寄った具材で鍋を囲みながら、今回は「いつみの死」をテーマに各自が書いてきた小説を朗読し合うことに。

しかし、その朗読会で語られるのは、衝撃的な内容ばかりだとか。

  • あるメンバーが「あの人がいつみを殺した」と、別のメンバーを犯人として告発する小説を発表。
  • すると、次のメンバーもまた別の人物を名指しし、「私が犯人を知っている」と告発。
  • このように、メンバー全員がお互いを犯人だと告発し合う、まさに多重解決のような展開になるそうです。

一人ひとりの視点から語られる物語は食い違い、スズランの花の意味さえも解釈が分かれ、一体誰が本当のことを言っているのか分からなくなるとのこと。
登場人物は「全員性格悪い」と感じるほどで、物語の気味の悪さと、作中で行われている「絶対に美味しくないであろう闇鍋」のイメージが重なり、より一層嫌な気分に浸れると説明されています。
後味が悪いという意味では、マジで後味が悪い」と評されており、最後はめっちゃ怖い!そうです。

みんな邪魔

みんな邪魔

おすすめコメント

昭和に流行った少女漫画のファンクラブ「青い6人会」を舞台にした物語として紹介されています。
メンバーは中年女性たちで、フリフリの格好をしてお茶会を楽しむなど、一見華やかな世界のようですが、その裏では人間関係がギスギスしているのだとか。

  • 新メンバーへの嫉妬
  • ネット掲示板での悪口
  • メンバー間の告げ口

そんな中で殺人事件が発生し、メンバーが次々と事件に巻き込まれていくそうです。

この作品の大きな特徴は、登場人物が本当に全員嫌な人だと説明されている点だそう。
一見かわいそうに見える人物でさえ、実は「なかなかやばいやつ」で、親の年金を使い込んだり、介護を放棄したりといった一面を持っているのだとか。
そのため、物語の序盤から最後までずっと嫌な気持ちが続くらしいです。

物語の最後にはすごいひっくり返される要素があるそうですが、それでも嫌な気分は変わらず、後味の悪さは健在とのこと。
まさに「嫌でも好き」という、イヤミスファンにはたまらない一冊のようです。
紹介されている真梨幸子さんの作品の中でも「これが一番嫌だった!」と評されるほど、強烈な読書体験が待っていると紹介されています。

元々のタイトルは「更年期少女」だったそうで、現在のタイトル「みんな邪魔」に込められた意味を考えながら読むのも面白いかもしれません。

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