文体が独特すぎる本3選
📅 2024年1月10日
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かか (河出文庫)
「分隊が特徴的な小説」の一冊として紹介されています。
作者である宇佐見りんさんのデビュー作であり、読んだときにその文体に衝撃を受けた作品だそうです!
最大の特徴は、作中で一貫して使われる「かか弁」というオリジナルの方言。
- •関西弁か九州弁のようでありながら、それらとは違う、もっと柔らかい音の印象を持つ独特な言葉遣いだとか。
- •作中では、母親がこの「かか弁」を使っており、近しい存在のはずなのにどこか理解しきれない、という不思議な距離感が醸し出されていると説明されています。
この独特な文体によって生まれる、柔らかい音の感じと、どこの地域のものか分からない不思議な空気感に包まれる感覚は、この『かか』でしか味わえない体験とのこと。
「小説といえば硬い文章」というイメージを持っている人ほど読んでみてほしいそうで、きっと衝撃を受ける!と紹介されています。
映画化も発表されており、この特徴的な文体が映像でどう表現されるのかも気になるところだそうです。

死んでいる私と、私みたいな人たちの声
分隊が特徴的な小説として紹介されています。
この本に収録されている「まこ」という中編が、珍しい2人称で書かれている小説だそうです。
- •物語は「あなたは何々と思った」「あなたはこう行動した」というように、「あなた」を主語として進んでいくそう。
- •読んでいると、この語り手は誰なのかという不思議な感覚や、ちょっとした怖さを感じるだとか。
- •語り手から見た「あなた」という存在との絶妙な距離感が、すごく面白いポイントとして挙げられています。
小説を読み慣れていないと、最初は少し難しく感じるかもしれないそうですが、読み進めていくうちに「この視点だからこの分隊にしたんだ!」と、すべてが腑に落ちる瞬間が来るのだとか。
その驚きと納得感がとても面白く、大好きな作品だと紹介されています。
物語自体は、悪い男たちに天誅をくだしていく女の子たちのバディもののようなテイストだそうです。
なぜこの物語が2人称で書かれているのか、その理由はぜひ読んで楽しんでほしいとのことでした。

イキルキス (講談社文庫)
「文体が特徴的な小説」として、本書に収録されている短編『パキラ魔』が紹介されています。
作者である前城大太郎さんの文体はとても独特だそうです。
- •一文がとにかく長いのが特徴で、書籍のページで6行ほどにもなる文がずっと続くのだとか。
- •長い文章を続けることで、スピード感を表現しているのではないかと説明されています。
- •文章は、まるで普段の会話のような砕けた交互体で書かれているそう。
- •そのため、読んでいると「本当におしゃべりを聞いているような感覚」になると紹介されています。
- •一文が長いことで入ってくる情報量がとても多く、父親、母親、自分、兄など様々な話が一気に来ることで物語に厚みが出ているそうです。
『パキラ魔』は、事故で人を助けたことでヒーローに祭り上げられた父親と、それによって崩壊していく家族の物語だとか。
最後の一文が超良くて、超好き!と紹介されるほど、印象的な作品のようです。
文体の面白さを味わう上で、ぜひ読むべき一冊として挙げられています。
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