読書家が最近読んだ10冊【ゲスト:村田沙耶香さん】【2025年3月】
📅 2025年3月5日
この動画で紹介されたおすすめ商品(11個)

DTOPIA
第172回芥川賞を受賞した話題作として紹介されています!
舞台は南太平洋の楽園の島だそう。
そこで開催されるのは、一人の美しい女性を巡って10人の男たちが競い合う恋愛リアリティショー。しかし、その中である事件が起きてしまうというお話だとか。
この作品の面白さは、その独特な構成にあるようです。
- •リアリティショーの視聴者が、たくさんのカメラ映像から好きな人物を追ったり、自分で映像を編集して楽しむという、まるで「イマーシブ」な体験ができる設定だそうです。
- •その設定を反映して、物語も誰かが編集したかのように、登場人物の過去や未来の出来事が映像のように組み合わさって構成されており、それが「すごい面白い!」と紹介されています。
- •読み進めるうちに、バラバラに見えた断片から、ある一つの物語がはっきりと見えてくるんだとか。
作品全体にはクールで少し皮肉っぽい空気感が漂っているそうです。
特に、描かれる状況だけでなく、この世界や現代そのものを冷たく見つめるような視線が強く感じられ、そこが大きな魅力だそうです。
芥川賞受賞作ですが比較的短く薄めの本なので、手に取りやすい一冊として紹介されています。

喉の奥なら傷ついてもばれない
「ここ最近読んだ本で1番タイトル好きかも!」と紹介されている、宮城彩子さんの短編集です。
母と娘など、親子間で描かれる愛、そしてその裏にある憎悪といった黒い感情が描かれているそう。どの作品も自分に刺さるものが多かったとか。
収録されている短編の一つ「天国の鬼」は、以下のような物語だそうです。
- •主人公は、母親から虐待されて育った女性。
- •彼女自身はそれを虐待だと認識できていなかったが、大人になり、自分が親になった時、娘に同じようなことをしてしまいそうになる。
- •そんな時、学生時代に駆け落ちした相手と再会したことで、物語が大きく動き出す。
「恋愛かける地獄にも近しい」「ちょっと闇深いところで描かれる愛のお話」と評されています。
そして、この「喉の奥なら傷ついてもバレない」という言葉が作中に出てくるそうで、「確かに傷ついてもバレないねって思っちゃう」とのこと。
「めちゃくちゃ刺さっちゃった」と絶賛されている一冊なので、ぜひ読んでみてください。

可及的に、すみやかに
「可及的に、すみやかに」という、かっこいいタイトルが印象的な一冊として紹介されています。タイトルに点が入っていることや、「速やかに何が起きるんだ?」という、内容がすぐにはわからない感じが魅力だとか。
この本は連作2編で構成されているそうです。
1つ目の物語の主人公は、離婚を機に子供を連れて実家に戻った女性。
しかし、実家でも安らげるわけではなく…
- •母親とは折り合いが悪く、父親は寡黙
- •学生時代の友人に会う中で、なんと親友が元夫と付き合い始める
という、かなりしんどい展開が待っているようです。
この作品は、とてつもない不幸を描くのではなく、日常を生きている中での「ちょっとしんどい」感じや、モチベーションがずっと沈んでしまうような状況がリアルに描かれているのが特徴だそう。
「どうにかしたいけど、状況を打破するには大きな一歩が必要で、それは日常を捨てることにもなりかねないからなかなかできない」…そんなままならない状況が、この作家さんらしい「しんどさ」として魅力的に描かれていると紹介されています!
もう1編は、引きこもりの息子を持つ母親が主人公で、その女性がだんだんと万引きにはまっていくという、こちらもまた重そうな物語だとか。
どちらの作品も、読んでいると「うっ」となってしまうかもしれませんが、「絶対にないとは言いきれない」「私がこうならないとは言いきれない」と感じるような世界観だそうです。
ままならない現実の中でも、それでも生きていかないといけないと思わされる、そんな人におすすめの一冊のようです。

愛ちゃんのモテる人生
第5回ひさ子青春文学賞の対象を受賞した作品として紹介されています。
18歳のオープンリーゲイのあいちゃんという男の子が主人公で、失恋をきっかけに動画配信を始め、自身の恋愛経験を話していく物語だそう。
主人公はめちゃくちゃチャーミングで、セクシャルマイノリティとしての悩みなども描かれていますが、不幸になる人は本当にいないと説明されています。
- •読んでいる側まで巻き込まれて、みんなハッピーになっていくような感覚を味わえるとか。
- •登場人物たちも色々と悩みながらもハッピーになる、読んでいる我々もハッピーになれる作品だそうです。
- •紹介された本の中では「1番ハッピーになれる!」と紹介されています。
文章もすごく読みやすいため、あまり本を読み慣れていない方でも、読みやすく楽しめる1冊だとか。
蛍光イエローのハートがたくさんのハッピーな表紙も特徴的です。

さかさま恋愛講座 青女論 (角川文庫)
寺山修司が提唱する「青女(せいじょ)」という概念について書かれたエッセイ集として紹介されています。
少年に対する「少女」という言葉のように、青年に対する言葉として「青女」という概念があってもいいのではないか、という問いを投げかけている一冊だそうです。
内容は、いわゆる世間から求められる「女らしさ」や、当時の女性が思い描く一般的な女性像から脱却し、自由になることを提唱しているのだとか。
女性が「青女」という存在として自由に生きていくための考え方が、以下のような様々なテーマで語られているようです。
- •結婚について
- •性について
- •家事について
- •お化粧について
- •幸福・愛され方について
「母」や「女性」という存在について深く考えていた著者だからこそ書けた内容で、時代を超えて今読んでも面白い!と思える発見がたくさんある一冊だそうです。

みずもかえでも (角川書店単行本)
「演芸写真家」という、少し特殊な職業を描いた、第15回小説野生時代新人賞の受賞作として紹介されています。
演芸写真家とは、落語家などを専門に撮影する写真家のことだとか。物語は、落語好きの父の影響で演芸写真家に憧れた女性が主人公だそうです。
- •弟子入りしたものの、「許可なく撮影してはならない」という師匠との約束を破ってしまい、ある落語家を撮影してしまいます。
- •激怒した落語家の一件で、主人公は一度その道を諦めることになります。
- •しかし数年後、ウェディングフォトスタジオで働く彼女の前に、なんと因縁の相手であるその落語家が現れ、物語が大きく動き出すという、引き込まれるようなスタートだそうです。
この作品は、演芸写真家ならではの高度なテクニックや、仕事にかける情熱が描かれており、非常に面白いと紹介されています。自分の知らなかった世界や職業を知る楽しさを味わえる一冊で、読んだ後には実際に寄席に行ってみたり、演芸写真家の仕事ぶりを覗いてみたくなったりするような魅力があるとのことです。

すべて忘れてしまうから
燃え殻さんのエッセイ集『すべて忘れてしまうから』として紹介されています。
1つ1つのエッセイが見開き2ページほどで収まるくらい短いのが特徴だそう。「そもそもエモってなんだ」というテーマから、「あなたの関節を全部折ります」というTwitterで受け取ったダイレクトメッセージに関する話まで、著者が感じた様々なことが書き綴られているとか。
作品全体には少し寂しい雰囲気が漂っているそうです。
読んでいると、「友達まで行かないけど、ちょっと居酒屋さんで出会った人から話を聞いているぐらいの距離感」がすごく良いと感じられるだとか。
普通だったら忘れちゃうような日常がたくさんまとめられており、「あ、こういうこと思ってた時あったよな」という気持ちにもさせてくれる、そこも含めて面白い一冊と紹介されています。

スメラミシング
一見すると長編小説のようですが、実は短編集だと紹介されています。
表題作でもある『スメラミシング』は陰謀論がテーマのお話だそう。
- •カリスマ的なアカウントと、その言葉を解釈して伝える人々が登場するらしいです。
- •「覚醒者」と呼ばれる人たちのオフ会が描かれているのだとか。
そこへ全く違うタイプの物語が混ざり合い、読み進めていくうちに繋がりがわかってくるミステリアスな構成になっているとのこと。
短編集なので意外とサクッと読めるのに、ラストでは「なるほど、こういうことか!」となる面白さがあると紹介されています。
他にも、宗教とSFを結びつけたお話や、『神についての方程式』という物語など、信仰をテーマにした衝撃的なテーマの作品が詰まっているそうです。
「陰謀論×最高サスペンス」という帯の言葉が好きな方には特におすすめの一冊として紹介されていました!

眠れない夜のために
「眠れない夜のために」というテーマで、本当に眠れない人に向けて書かれた短編集として紹介されています。
眠れないと夜が怖く、辛い存在になりがちですが、この本に収録されている作品を読むと、そんな夜がちょっと穏やかになるそう。心地よく夢を見られるような物語がたくさん詰まっているとか。
ただ「すごいほっこり」というだけではなく、不思議な空気感やちょっと怖い空気感も持ち合わせているのが特徴だそうです。
- •イラストレーターの西淑さんとのコラボ作品で、まるで絵本のように素敵な差し絵がすっごくいっぱい入っているらしいです!
- •中には、眠れなくて夜を過ごす人たちの話や、夜にクッキー缶を開ける話などが収録されているとか。
「本当に眠れない夜に読むとぴったり!」な一冊として、眠れないことがある方におすすめされています。

世界99 上
今までの村田さやか作品の様々な要素を「ギューンってした感じ!」と紹介されています。
主人公は、置かれている環境に合わせて性格を作り出すことができる女の子、木村きらら。家、学校、恋人の前など、場所ごとに最適な仮面を使い分ける彼女の一生を描いた一大記だそうです。
この物語の世界には、いくつかの特徴的な要素があります。
- •「ピョコルン」という、ただ「可愛い」という概念のためだけに生み出された生き物が登場します。このピョコルンを飼うことが一種のステータスとされていますが、やがて世界の技術が進むことで、その存在が人間の生き方までをも変えてしまう展開になるのだとか。
- •「ラロロリンジン」という、人間とほぼ同じでありながら「違う」とされてしまう人々の物語も描かれています。
女性の生き方、差別、人が生きていく中で必要なペルソナといった、これまで様々な作品で描かれてきたテーマが凝縮されているそう。この作品を読むことで、自分の考えを肯定された気分になったり、物語を通して「ちょっと救われちゃった」と感じたりするそうです。
とても分厚い本ですが、「マジですぐ読めた!」そうで、一気読みできるほどの没入感があるとのこと。上下巻を一緒に手に入れて、一気に読むことが推奨されています。

世界99 下
これまでの村田沙耶香作品の様々な要素が「ギューンってした感じ!」で一つに詰まった作品だと紹介されています。
主人公は、置かれた環境に合わせて性格を作り変えることができる女の子「木崎空子」。彼女自身の本来の性格というものはなく、家や学校、恋人の前など、その場所でベストな性格を演じ分けるそうです。この物語は、そんな彼女の一生を描いた一大記だとか。
この世界には、特徴的な存在が登場します。
- •ぴょこルン: 人間に愛されるためだけに生み出された、とにかく可愛いという概念の生き物。飼うことが一種のステータスになっているそう。
- •ラロロリンジン: 人間とほぼ同じでありながら「違う」とされてしまう人々。
物語が進むにつれて「ぴょこルン」が進化し、それによって人間の生き方そのものが大きく変わってしまう展開があるとのこと。ディストピア的な世界観に倫理的な怖さを感じたり、拒否反応を示したりする人もいるかもしれないけれど、この作品を読んでちょっと救われた、自分の考えを肯定してもらったような気分になった、と感じたそうです。
この一冊には、
- •女性の生き方
- •差別というもの
- •人が生きていく上で必要なペルソナ
といった、これまで描かれてきたテーマが凝縮されていると語られています。
「マジで分厚い!」と感じるかもしれませんが、「マジですぐ読めた!」そうで、仕事がなければ一晩で読み切れるほどの没入感があるとのこと。「絶対気になっちゃう」ため、上下巻をそろえて一気に読むことが強くおすすめされています!
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