GWにも読んでほしい10冊【2025年5月】
📅 2025年5月3日
この動画で紹介されたおすすめ商品(10個)

タイムマシンに乗れないぼくたち (文春文庫)
7つの物語が収録された寺地はるなさんの短編集として紹介されています。本自体はとても薄く、一つ一つの物語も短いため、サクサクと読み進められるそうです。
心に何かを抱えた人々が、ある人との出会いをきっかけに少しだけ救われる様子が描かれている作品だとか。恋愛が主軸ではなく、人と人との関わりによって人生がちょっとだけいい方に進む瞬間を描いており、自分の周りの人たちを思い出しながら読めるタイプの物語だそうです。
読後感は、ほっこりするというよりも、少し切ない気分になりながらも、どこか心が穏やかになるようなお話が多いとのこと。そのため、日常に疲れた人におすすめな一冊だと紹介されています。
- •収録されている「コードネームは保留」という物語は、商店街で働く女性が「殺し屋として生きる」というマインドセットを持つことで、日々のストレスを乗り越えていくという、とてもいい話だそう。
- •表題作も収録されており、どの話も素敵なお話だとか。
本屋さんで思わずタイトル買いしてしまった一冊らしく、タイムマシン自体は物語に出てこないものの、タイトルが気になった方にもおすすめされています。

キャッツ: ポッサムおじさんの実用猫百科
あの有名なミュージカル『キャッツ』の原作となった詩集だと紹介されています。物語ではなく、様々な猫についての詩が掲載されている本だそうです。
- •猫を愛する二人のクリエイターによる作品で、「猫になりたかった詩人」T.S.エリオットが詩を、「怖い絵本」で知られる画家エドワード・ゴーリーが挿絵を手がけているそうです。二人それぞれの猫への愛がギュッと詰まった一冊だとか。
ミュージカルを観たことがある人なら、劇中に登場する猫たちの詩を見つけて「これだ!」と繋がりを発見できるのが楽しいポイントとして挙げられています。
- •劇場に住む猫「ガス」の詩
- •「ラム・タム・タガー」の詩
など、ミュージカルの歌詞の元になった詩を読むことができるそうです。
一方で、ミュージカル版のメインキャラクターであるグリザベラの話は、子供には悲しすぎるという理由でこの本には収録されていないという制作秘話も紹介されています。昔は脚光を浴びていたけれど今は落ちぶれてしまった猫の話など、少し切ない猫の話が多い印象の作品だそうです。
ミュージカル『キャッツ』を観たことがある人には「めちゃくちゃ面白い!」と特におすすめされています。もちろん、ミュージカル好きや猫好きの方にも読んでほしい一冊だとか。

玉置玲央フォトエッセイ では、後ほど
俳優・玉置玲央さんの初フォトエッセイとして紹介されています。
著者は舞台上で体のえぐい切れととてつもなく大きい声、そして縦横無尽に駆け巡る身体能力で、観客の心を掴んで離さないカリスマ性のある俳優さんだそう。
そんな著者の魅力が詰まったこの一冊は、ファンはもちろん、演劇好きの人にもおすすめだと紹介されています。
- •著者の舞台に対する思いや、なぜ演劇を始めたのかといった、一つの作品に真摯に向き合う姿がわかる、めちゃくちゃ面白い内容だとか!
- •文章を読むと、まるで本人の声で聞こえてくるようで、それがとても楽しいそう。
- •ご自身が撮影した写真も掲載されており、思い入れのある下北沢の劇場前での写真などもあるとか。
- 元々、舞台の裏方スタッフをされていた経験から、「裏方の日々」という章では、普段観客の目には触れない舞台美術や音響、演出部、ヘアメイクといった仕事についても詳しく解説されているそうです。
- •俳優だけでなく、舞台に関わる全てを愛してほしいという著者の思いが伝わってくると紹介されています。
- •愛用のバッグやカメラの話など、日常を垣間見れるエピソードも楽しいそうです。
最近、大河ドラマで著者を知った方でも、お芝居にどう携わっているのかが分かり、とても楽しめる一冊だとか。
劇団に所属している人にとっても、劇団との向き合い方を改めて考えるきっかけになるかもしれないと紹介されていました。
「大興奮でした!」と語られており、その熱量が伝わってきます。

炭酸水と犬 (PHP文芸文庫)
爽やかなタイトルとは裏腹に、読んでいる間「ずっとモヤモヤする」「しんどい話だった」と紹介されています。
物語は、29歳の女性が主人公。付き合って9年、同棲して4年になり、結婚は目前だと思っていた恋人から、ある日突然「もう1人彼女ができました」と衝撃的な告白をされるところから始まるそう。
「あなたと別れたいわけじゃない」「どうしても付き合いたい」と言われ、納得できないまま関係が進んでいく中で、主人公がどう生きていくのか、その心のモヤモヤが克明に描かれているだとか。
- もし自分がこの状況に置かれたらどうするか考えさせられるそうです。
- •激しく怒るべきなのか?
- •努力して振り向いてもらうべきなのか?
- •「なんで私が努力しなきゃいけないの?」という葛藤。
- •相手の女性が、自分が想像していた人物像とは全く違った、という展開もあるようです。
「うーってなりながら読む」「どうしたらいいかわからないけど苦しい」という感覚で、ここまで心をかき乱されながら読む本は久しぶりだったとのこと。
この物語は、恋愛における「痛いところ」や「苦しいところ」だけでなく、「何を受け入れて、何を諦めて、何を手放すか」という、人生における様々な選択について深く考えさせられる作品のようです。間違いかもしれないという恐怖があっても、未来を切り開くためには自分で選んでいかなければならない、と感じさせてくれる一冊だと紹介されています。
ちなみに、タイトルにありますが犬は物語に出てこないそうです。

裸足でかけてくおかしな妻さん
吉川トリコさんの最新作として紹介されています。
妊娠中の主人公・楓は、子供の父親である作家から「僕の妻がいる家で一緒に暮らそう」と提案されます。しかし、作家はすぐに家を出てしまい、結果として愛人と本妻の2人きりという、なかなかしんどい状況での奇妙な共同生活が始まるというお話だそうです。
なぜか自分をかいがいしく受け入れてくれる妻に対し、楓は戸惑いとフラストレーションを抱えながらも、2人の関係性は次第に深まっていきます。
- •この物語は、「妻」や「母」といった社会的な呼ばれ方から飛び出し、自分の名前で生きることの強さを教えてくれる作品だと紹介されています。
- •登場する女性たちは、それぞれに迷い、立ち止まることがあっても、一歩前に進もうとする強さを持っています。
- •その姿は、読んでいる人に勇気を与えてくれるような、とても素敵な作品だとか。
「誰かの〇〇」としてではなく、一人の人間として生きることについて考えさせられる、とてもいい作品で、いろんな人に読んでほしい一冊として推薦されています!

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
劇団の後輩が出演したミュージカルがきっかけで、原作を読んでみたそうです。
東野圭吾さんの作品をこれまであまり読んだことがなかったそうですが、しっかり楽しめた一冊だとか。
物語は、悪事を働いた3人組が古い雑貨店に逃げ込むところから始まります。
- •その家は、かつて悩み相談を受け付けていた場所で、閉まっているはずなのに、なぜか時空を超えて悩み相談の手紙が舞い込んでくる、という不思議な話だそう。
読んでみると意外にも群像劇のような構成になっており、様々な登場人物の視点から物語が進んでいくと紹介されています。
- •悩みを持つ人
- •悪事を働いた若者たち
- •悩みを解決する雑貨店の店主
人々の悩みが少しずつ解消されていく様子が描かれており、手紙を通じて時代を超えて人と人とが繋がっていくという本筋が、とても綺麗にまとめられている点が魅力とのことです。

羊式型人間模擬機
第12回早川SFコンテストの対象受賞作にもなった、犬虎彦さんのSF小説として紹介されています。
お話も文章の作り方も、すごい独特だそう。
物語の舞台は、ある不思議な一族。
- •その一族では、男性が死ぬ間際に羊になってしまうらしいです。
- •主人公は、その一族に仕える一体のAndroid(アンドロイド)。
- •このAndroidの視点から、一族の物語が淡々と、しかし美しく描かれていくとのこと。
ゴリッとしたSFというよりは、唯一無二のポエティックな文章で、美しい光景がずっと描かれているような作品だとか。
ファンタジックな空気感とポエティックな世界観が「めっちゃ綺麗」で、すごく好きな世界観だと紹介されています。
物語には「生と死」や「性別」といった、人間が生きる上で考えるべきテーマが凝縮されているそうです。
その唯一無二の読後感は、めちゃくちゃ面白い!とのこと。
SFとしてしっかり楽しめるのはもちろん、SFが苦手な人や、美しい文章が好きな人にもチャレンジしてほしい一冊だとか。

ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)
「こりゃね、やばい本を読んじゃったよ!」と紹介されている、物語としてもとっても怖い一冊だそう。
ある女の子が電車で運命の人(女の子)に出会ってしまうお話とのことです。
16年間もかかってようやく会えた彼女に憧れ、近づき、そして「もう一つになりたい」と願うようになり、そこから彼女のことだけを考える人生が始まるのだとか。
お友達になるだけでは満足できず、どんどんどんどんおかしくなり、ついには自分の人生を破滅させていくそうです。
- •「自分の人生を破滅させるほどの愛」に出会ってしまった時、どうするかが描かれているらしいです。
- •「他に誰がいる?」というタイトルは、「あなたしかいないでしょ」という強い想いを表しているとのこと。
本の構成も独特で、50以上もある短い章で成り立っていると紹介されています。見開き1ページ程度の断片的なエピソードが繋がり、いつの間にか時間が経過して物語がおかしくなっていく様子が描かれているそうです。
まさに「一目惚れの小説」であり、「人間がここまでの恋や愛を人に対して持てるのは本当に素晴らしいこと」だと感じる一方、「破滅はしない方がいい」とも言われています。

砂嵐に星屑 (幻冬舎文庫)
大阪のテレビ局を舞台にした、お仕事ものの連作短編集として紹介されています。
アナウンサーやAD、タイムキーパーなど、様々な職種の人が登場する群像劇だとか。
この作品では、お仕事があまりうまくいっていない人がメインで描かれていることが多いそうです。
仕事がうまくいかずに悩みながらも、それでも前に進もうとする人たちの姿が描かれていると説明されています。
- •「マジでちょっとしんどかったらもう頑張らなくてもいいんじゃないか」というアドバイス
- •「でもちょっと頑張れそうだったら頑張ってみるか」と思えるような励まし
この両方の側面がある、とても現実的な物語だそうです。
そのリアルさがとても良い点で、人生や仕事について深く考えさせられる一冊だと紹介されています。

PRIZEープライズー (文春e-book)
どうしても直木賞が欲しいと願う、ある人気作家の物語として紹介されています。
本屋大賞も受賞し、作品も数多く映像化されているにもかかわらず、なぜか直木賞だけが手に入らない…。そんな作家の「欲」や「願望」が、すっごくリアルに描かれているそうです。そのあまりのリアルさに、他の作家たちから「こんなことまで書かないでくれ!」「やばい!」と評され、「禁断の書」「業界のリアルすぎる」とまで言われているのだとか。
- •作家と編集者の物語でもあり、そこに生まれる「深くて重い愛」が描かれているそう。
- •その愛は「業が深い」と感じるほどだとか。
- •クリエイションに携わる人が読むと、まるで心臓をわしづかみにされるような衝撃を受ける作品かもしれないと紹介されています。
- •純粋な本好きとしても、ゾクゾクするエンタメ作品として楽しめる一冊だそうです。
光る黄緑色の装丁もポイントだとか。
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